2021-2022年度のサタデープログラムでは、「Sight Words」が大きな新要素となります。Sight Wordsとは、英語の中に出てくる頻度の高い単語のことです。世界的には、主にDolchリストとFryリストの2種類が参照されています。ドルチ単語リストは、220の高頻度単語(品詞として使われない限り、名詞ではない)からなり、1936年に作成されました。この単語リストは、幼稚園児から2年生までの生徒が読んでいる単語を基にしています。Fryの単語リストは1957年に作成され、すべての品詞を構成する単語を含む1000語の高頻度単語のリストです。アメリカのGrade 3からGrade 9までの生徒の読解教材に基づいて作成されています。
Sight Wordsは高頻度に使われる単語ですが、必ずしも生徒が教わる発音規則に沿った単語とは限りません。例えば、'the'や'said'などの単語です。どちらもフォニックスルールが適用されるわけではありません。そのため、生徒がその単語に出会ったとき、それぞれの音韻が何であるかという知識はあっても、その単語を解読するためにそのスキルを使うことはできないのです。そのため、Sight Wordsは決して音で教えるべきではありません(通常、子どもたちは知らない単語を前にしたとき、この方法で教えるよう奨励されています)。その代わり、教師はゲームやアクティビティを使って、その単語の発音や形を暗記することに重点を置き、その単語に出会ったときにすぐに認識できるようにします。
OYISサタデープログラムでは、フォニックスと合わせて教える「Sight Words」の要素を全クラスに導入することにしました。Fry Sight Word Listに焦点を当てます。子どもたちは10個の単語からなる1つのリストを3~4週間(学年により異なる)集中的に学びます。小学部では、毎週スペリングテストを行います。高学年では、Sight Words を文の中で使う練習もします。単語は知っていても文の中で使えないと、限られた理解しかできませんから、Sight Words を文の中で使う練習をします。新しい単語を文の中で正しく、また単独で使えるようになれば、より意味のある理解となります。